ジンジャエールを飲みながら

大都会の片隅で働くしがないウェブ屋が、ウェブと全然関係のない読書とかアニメとかの感想を書き連ねるメモブログです。

読書:『アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル』

2017/11/02 のツイート転記。見返したら我ながらテンション高くて面白かった。

この時期は頭の中が完全にFateなので、ここで「モードレッド」表記しているのはFateのあの子です。

 

 

モーちゃん方向性が真逆だからモードレッドとモルドレッドで呼び分けすることにする。

 


モルドレッドは「光と空気の届かない薄暗い地下室で育てられたような」白い肌と髪。黒い服をまとい、花や鳥の羽根を指の間に挟んで弄び、両肩をすくめてかすかに笑う仕草をしてみせる……なんだこれなんだこれなんだこれ

 

 

モルドレッド卿、一挙手一投足が美しすぎません…?

 

このシーン、お兄様4人は火のついた暖炉の近くで談笑してるんですよ。それに対して、モルドレッドはひとり窓辺にたたずんでちっぽけな宝石のついた短剣をもてあそんでるんですよ。

この冷え冷えとした孤独、あまりにも美しいと思う…。。

 

アグラヴェインの提案に対して、


ブルフィンチ版「じゃあ俺がのろう」

マロリー版「それでは、わたしがその仲間になろう」

サトクリフ版「もしも兄さんが恐くてしりごみするのなら、僕は父上のアーサー王のところに一人で行くよ」


サトクリフ版モルドレッドは、めっちゃ煽るしあざとい…。

 

「僕」ってなんだ「僕」って。独白とかでは「わたし」だったでしょうが…。

「兄上」じゃなく「兄さん」なのもずるい…全く親しみ抱いてないのに口調だけ親しげなのずるい。

そして自分は決して表に出ずに、裏から煽ってそそのかして、円卓を破滅に導こうとする悪役ボス感がハンパないよかっこいい…

 

サトクリフ版モルドレッドはモードレッド・オルタなのでは…(オルタの概念超便利だな!)

白い肌と白い髪、トルコ石のように青白く濁った瞳。モードレッドが赤雷ならモルドレッドは蒼氷だよね…

 

しかもこのオルタ、父上には「わが息子よ」って呼ばれてるし、それなりに大事にされてる。モードレッドが一番ほしかったもの持ってるのに、それに一片の価値も見出してないどころか、王を心から憎んでて、破滅させることしか考えてない……(モードレッドとオルタが出会って戦う特異点がとても見たい)

 

サトクリフ版のアーサー王→モルドレッド、「不本意ないきさつで生まれたとはいえ血を分けた息子」「憎むまいと心がけるあまり彼の意見に耳を貸した」みたいな感じで…普通の親子関係でこそないけど大事に扱ってる。モルドレッドはそれを完全に利用してるのでほんとにこの子はもう…(SUKI)

 

モーちゃんはモルくんのこと大嫌いだと思うし、この2人が戦う特異点を想像するとすごいワクワクする。

 


モーちゃんはモルくんのこと正面から全力でぶっ殺しに来るし、モルくんはそれすら利用して悪だくみしてそう。血のように赤いヒナゲシの花をもてあそびながら。…ねぇ私そういう話読みたい……

 

書きました。

 

 

アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル〈3〉 (サトクリフ・オリジナル (3))

アーサー王最後の戦い―サトクリフ・オリジナル〈3〉 (サトクリフ・オリジナル (3))