ジンジャエールを飲みながら

大都会の片隅で働くしがないウェブ屋が、ウェブと全然関係のない読書とかアニメとかの感想を書き連ねるメモブログです。

ラノベ『織田信奈の野望・全国版』

ライトなノベルを読みたくて、図書館に行く家族に「なんでもいいから借りてきて!」って借りてきてもらった本。

 

信奈は結構前にアニメ版を見ていて、わりと面白かった記憶があるのだけれど、1巻はアニメと比べてもはハーレムラノベ的な展開が強くて少し引いてしまった。

でも途中に挟まるガチ歴史パートがおもしろい。

 

…と思っていたら、無印の信奈はハーレムラノベとして始まって、のちにシリアス展開が増えていったので、「全国版」で大幅改訂してシリアス路線に統一したらしい。なるほど。

 

シリアス路線が強くなる2巻後半からぐっと面白くなった。

4巻の金ヶ崎撤退戦とかめちゃめちゃ熱かった。好き。このあたりからハーレムよりも純愛に近くなってくるのもよい。

主人公はいろんな姫武将と本気で向き合っていて、その過程で好かれてしまったりも多々ある…のは(結果だけ見るとハーレムなのかもしれないけれど)、個人的にはとても好ましいと感じる。

なんていうのかな、恋愛の前に人間同士の関係がある感じ。

 

6巻の本猫寺編、女性蔑視の仏教と決別した本猫寺「にゃんこう宗」の影響で「姫武将」が一般化した…とかの設定が明かされたあたり、単なる女体化モノを超えてジェンダーSFだー!!って感じがした。

 

 

現在14巻まで読了。

完結までまだ8巻あるので、読み終えたら追加するかも。