ジンジャエールを飲みながら

大都会の片隅で働くしがないウェブ屋が、ウェブと全然関係のない読書とかアニメとかの感想を書き連ねるメモブログです。

読書:『リボンの騎士』

2018/12/16のツイート、転記。

 

リボンの騎士』読了。初めてまともに読んだ。

思ってたよりサファイアが普通の女の子だったのが意外。戦う女の子ではあるけど、それ以外は普通の女の子だった。

オスカルとは全然違う。まぁ描かれたのも昔だし、「普通の女の子」から離れちゃうと読者もついていけないだろうしな…

 

手塚治虫がいろんなタイプの女性を描こうとした意図を強く感じる。

サファイアがわりと普通の女の子に見えるのは、それ以外の女性キャラが現代から見てもアクの強い子たちだからかもしれない。魔女の娘ヘケート、女剣士フリーベ、女神ビーナス、黒真珠島の女王…みんなそれぞれに強い…。

個人的には、ヘケートがすごく好き。

王子様と結婚することなんて興味なくて、女の子らしいしとやかさとか優しさとかもいらなくて、しなやかに誇り高い魔女の娘。

林檎を丸かじりしながら「見くびらないでよ!」って言うシーンとか、現代から見てもかっこいい…。

 

あと女官たちが戦闘服に着替えて「ジャンヌ・ダークになった気分」「私はジョルジュ・サンド」ってキャッキャしてたのがびっくりした。昔の人はほんとうに教養が深い。リアルタイムでリボンの騎士を読んでいた少女たちは、ジョルジュ・サンドを普通に知ってたんだなぁ…。