観劇メモ:『レ・ミゼラブル』2019.4.30ソワレ
平成最後のレ・ミゼラブル。
今年はチケット争奪戦が激しくて(多分チケットガイドに割り振られるぶんが増えて、公式が減っているのだと思う)、公式メインで挑んだ結果惨敗し、今シーズン最初にして最後の観劇…おけぴ譲渡が公式から認められているから、まだチャンスはある…。
この感想はアベセ(学生たち。というか、グランテール)に偏りがち。
バルジャンとジャベールに関しては、私が書き残さなくても先輩諸姉が書いてくれるのでは…という思惑もあり。脳内メモリが少ないのでアベセに全振りするしかない…という事情もあり。
一日の終わりに
ファクトリーガールがファンティーヌに馬乗りになって殴っていた。このシーンこんなに激しかったっけ…?
男性陣に引き離されたあともかなり暴れていた。
「操正しい女が面倒なんかを起こすとは」ってひどい口封じだなぁと思った。いままで何度もレミゼを見ているけど、このフレーズ単体に嫌悪感を抱いたのは初めて。MeToo運動を見たあとだから、自分の感覚も何かが変わったのかもしれない。
対決
バルジャンとジャベールの争い、こんなに激しかったっけ…?(2回目)
ジャベがバルジャンに蹴り入れてるのは初めて見た。バルジャンからの攻撃も手数増えてる気がする。
テナ宿
鈴木マダムは迫力あって怖い。
コゼットが「暗くて怖いわ」って歌うときにお尻を掻きながら鼻歌でハモってるの、すごい演技だった…怖い…。
駒田テナルディエは安定。
強奪
モンパルナスが顔に傷がある。今年から?
あと、ジャベールがきたあと逃げ切ってた。(記憶にあるのだと、袖の方で捕まってた)
大矢ガブローシュは声が低めで、かっこいいガブ様。頼もしい。
ABCカフェ~民衆の歌
小野田アンジョルラスは背が高い。原作っぽい。
アンジョルラスに酒瓶を返されてから、とてとてとてっておどけて歩く川島グランかわいい。とっとて、とっとて、…みたいな謎のスキップ。
アンジョルラスが階段の上で、学生たち&ガブが階段下に集まったとき、グランは学生の輪の中に入っていってガブを引っ張り出していた。このあたりの、革命との距離の取り方は新演出で固定なのかな。
川島グランの革命との距離の取り方好きだなーって思う。すごくつらそうな顔をしている。
ブリュメ街~襲撃
小南コゼット、マリウスを想ってとても幸せそうに歌っていたのが、バルジャンの前では表情がくもる。「いつも悲しそうだ」って言われる表情になる。マリウスとの恋を知るまで、悲しみのほうが多い子だったのだろうなぁ。
パトロン・ミネット一味の誰かから奪ったバールのようなものを振り回して、テナルディエ&パトロン・ミネットと戦うエポニーヌ(強い)。このシーンこんなに激しかったっけ…?
そしてコゼットがエポニーヌを助け起すシーン、とっさに帽子で顔を隠す柚月エポニーヌが切ない。泣いた。
バリケード前半
恵みの雨。
柚月エポニーヌが終始笑顔。心から幸せそうなのが切ない。海宝マリウスはエポニーヌが死んだあと、額にキスしていた。
エポニーヌが運ばれて行ったあと帽子が残されていて、ガブローシュがマリウスに帽子を手渡した。その後、グランテールに縋って泣いていた。
バルジャンがジャベールを逃がすシーン。
川口ジャベールが掴みかかって、福井バルジャンが襟首掴んで、押し返して、壁に押し付ける。…このシーンこんなに激しかったっけ。
川口ジャベが軽く手を広げてゆっくりした歩みで出ていくの、「撃つなら撃て」って感じがした。彼はこの時点で、生きる意味を見失いかけているのかもしれない。
バリケード後半
共に飲もう。
「死など無駄じゃないのか?」って歌う川島グランに、学生たちは「しっかりしろ」って声をかけてた。(「なんだと!?」って掴みかかるのはなくなってた。)
「なんだと!?」よりも、グランテールの言葉の意味が伝わってない感じがする。最高かよ。こういうどうしようもない溝があるの、グランテールだなって感じがする。
ガブローシュの死で、小野田アンジョルラスがかなりショックを受けていた。取り乱していたと言ってもいいかもしれない。バリケードに肘をついて、寄りかかるように嘆いていた。
「カブローシュ!」って叫ぶ川島グランテールの声が悲痛だった。
最後の戦い。
マリウスが倒れ、アンジョルラスが駆け寄る。嘆く彼の手をグランテールが握りしめ、アンジョルラスはその肩を抱き寄せ、それからバリケードを駆け上がっていく。アンジョルラスが先で、グランテールがあとからついていく形。形の上では前後だけど、気持ちとしては、グランテールもアンジョルラスと一緒に駆け上っていたと思う。
アンジョルラスが撃たれたあと、川島グランテールは最後、拳を掲げて「俺はここだーーッ!!」って叫んでいたと思う。(聞き間違いだったらすみません)
あと、最後の順番に撃たれるときに女革命家がいたんだけど…あの場に女性って、年によっていたりいなかったりする?(ずっといたらすごく恥ずかしい…角度の問題か視野の問題かもしれない…)
バルジャンの告白~結婚式~エピローグ
バルジャンの告白。
海宝マリウスは察するのが早い。
エピローグ。
小南コゼットが何度もバルジャンの手にキスしていた。バルジャンの手紙も泣き笑いのような表情で読んで、読み終えたあと愛しげに口付けしていたのが印象的。
カーテンコール
スペシャルカーテンコールの日でした。
マリウス役の海宝さん、アンジョルラス役の小野田さんが出てきて、
「平成最後のレミゼ、平成最後の帝劇です!」みたいな挨拶と注意事項の説明。フイイソロのパートは飛ばしての合唱でした(なぜ…?)
会場全体で「民衆の歌」を合唱しました。